Strv 103B (S-Tank)     1/35 Trumpeter         2006/5
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製 作

車体側面から見て、目立つところではドーザーブレードの厚みが違うので薄くなるように仕上げた。同時に、ブレードを車体に固定する際に取り付けるバーの取付基部にもデティールを追加。
カニングタワーは実車ではもっと高いのだが、模型映えを考慮して若干低めだが嵩上げし、モールドを追加した。
同、タワー周囲に配されている配線類が
ゴチャゴチャあるので、見える限り再現。
浮行用パーツである、側面に格納され
ているポール類は、パーツ自体が型ズレで円柱になっていないので、プラ棒で製作。車体右上部に装備されている、
起動輪用工具?が短いので作り直した。
車体上部向かって右にある、浅い格好悪い排気口をプラ板で工作。その際は、車体外側に向かって各フィンが倒れていくように再現。塗装の際は、焼けて錆びているようなので注意が必要だ。
車体中程・後部等、目立つ場所の各種溶接跡を再現。
見映えがよい、格好良いガンパックを
使用状態に加工。今回は、真鍮板・パ
イプを使用。同ガンパック上、キットのも
薄くて良いのだけど雨よけが短いので
長く、折り返しを再現して真鍮板他で
作り直し。
同時に、ガンパック前部にあるヒンジの
モールドを、実車を参考に削り込む。
ガンパック左隣の?パックの排気口。編み目表現が実感を損ねているので、実車同様に網取付の枠を真鍮棒で作り、その外に目の細かい金属製網を取付た。
各種手すり・各ライト配線、車体前後部ワイヤー取付部、ハッチストッパー、不足の手すり等を全部真鍮棒で作り直した。
ヘッドライトを1/43車模型用に変更。枠はパーツを使用。
車体側面にある浮行セット、工具箱を追加。車体上・後部下部リベットを追加、リベットを削除。

車体後部にある、雑具箱のデティール類の作り直し。取付基部も割ピンで再現。
主砲は、キットのディテールが割と良いので”そのまま”でと思ったのだが、接着後のソリがひどくて直す事が出来ず、諦めてファインモールドの物に変更。
今回は、エデュアルドのエッチングを全て使う事を目標にした。しかし、いざ初めて見ると各種疑問が沸き、あっさり目標変更。(笑)
 手持ちの資料が皆無なので、ネットでディテール画像を探索。残念な事にC型の物しか見つからず、それを参考に工作している。詳しいそこの人、B型と違うとか言わないように。(笑)
塗 装

塗装は、タミヤアクリルを主体に使用。ウェザリングは、油絵の具少々、他パステル使用。
車体色は、実車のカラー写真を元に暗いグリーンを調色した。
非常に気に入っている色合とは言え、デジカメ画像では全く見映えがせずガッカリ。

ご存じの様に、トラペ初期の製品で、インジェクションキット唯一の1/35キットだ。
各部に、メーカー初期の、意気込みや意欲は感じる。ただし、リサーチ不足は否めず、現在と違い技術も追いついていない頃なので、組んでいくとチグハグさを感じる。

完成すると、やっぱり格好良い!! 
それに、キングタイガーと車体を比べても、車高は別にして、意外なその大きさに驚きを感じる。デカイ!
思い返せば、タミヤ製1/48のモーターライズキットを作った時点で、強烈な刷り込みがあったのだと思う。
当時、既に箱絵を元にガンパックに銃口を付けたりして遊んだ記憶がある。

だらだら製作(夏休み有り。暑かったのよ〜。)とは言え、完成まで半年。
何でこんなに時間がと思った事も多々。今さらながら、作りやすいタミヤ製品で是非欲しい!! 


※ 2007年、WWP社発行「In Detail SPECIAL bS Strv 103B/C」が発行された。
 非常に素晴らしい写真集で、作らなくても見ているだけで、この近未来的(古っ!笑)な車両の全貌を存分に味わうことが出来る。特に、車体内部の写真が興味深い。但し、この本も、現存するC型車両の写真が主だ。恐らく、B型の殆どがCへ改修された為と思われる。