JAGDPANTHER (最後期型) 1/35 TAMIYA      2011/8
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 工作

 ◎サーフェーサーを使い装甲板の圧延鋼板表現。
 ◎高石氏も指摘していた防盾・防盾カラー部分の形状修正。(参考:超3,グラパ ヤクパン特集)
高石氏製作の部品を購入すれば簡単なのだが、そこまでする気も無く、ルール通り適当を旗印に突き進む事で納得。
面倒臭いので、木工用エポパテを盛り削りでざっくり形状を出し、前方部分に製造bランナーから切り取った数字を接着して再現する。次に、カラー前端部の切削角度が違う様なので、パテを盛って削るを繰り返し形状出しをした。他、カラーの厚みが若干足りない感じがしたので、0.3mmプラ板で全体を嵩上げした。終了後サフを塗り、再度形状確認し終了。いい加減な工作ではあったが、意外に格好良くなり満足。
他、装甲板の繋ぎ目をタミヤ速乾エポパテで溶接再現。
 ◎前方機銃は、ドラゴンの後期仕様にした。ただ、銃口ラッパ部分が筒型だったので、そこだけタミヤ製に替えた。地味に格好良くなった。

 ◎少々気になった、上面前方の車長用回転式視察装置の形状。写真で確認すると、周囲部分はキットのように直線ではなく、上方が多少局面になっているようだ。
ここも、やはり面倒くさい(笑)ので、上方に向けて削り込みをかけ、何となく曲面?的な形状にし誤魔化す。
ついでに、製造b燗っているので、ランナーから適当な数字を切り取り接着して再現。基部周囲には、溶接跡が有るのでパテで再現。本当は上面の回転部分ももっと小さいので、全部作り直した方が良いのだが…。面倒くさいのでやらない。(笑)

 ◎ここのペリスコープガードが他と同じ大きさなので、プラ板を適当に組み合わせ大振りに作り直す。ざっくりと。(笑) 適当続きで罰が当たったのか、2度作るはめに…。

 ◎戦闘室後部に、指揮戦車型アンテナ取り付け基部を再現する。取り付け部には穴を明け、中心にアンテナ線引き込みの詮を再現する。位置は目見当だ。
 ◎最後期型の一つのキモになるのが、装備品の取付。形状、クランプの再現も含めエッチングを使いたくないので、奮発してドラゴンのパンサー用装備品を購入して使用。但し、クランプが逆向きになる部分もあるので注意して工作した。他、兎に角狭い範囲に詰め込む感じになるので、当たる部分の削り込みをしながら接着の作業となった。
 ◎戦闘室サイドから、クリーニングロッドケースをリアデッキに移す事にする。これは、戦闘室周囲をワザと何も無い状態にし、完成後前方から上面、リアデッキ、そして後部パネルへと、密度感が高まる様の視線を誘導したかったからだ。それと、単純に格好いいし。(笑)
但し、この仕様は元々決まった部隊で行っているようで、取付方も千差万別で大変悩まされた。ちなみに、プラパイプ・プラ板で作り直してある。
 ◎リアデッキに、対空防御板を取り付けた。ヴォイジャー製品を使用。一部、半田付けで工作した。
 ◎予備履帯取付基部を、ドラゴンの余剰パーツに変更。

 ◎牽引ロープ取付部分は、キットの部品・プラ板を利用し、接着強度を考え中に真鍮線を入れ固定した。残念ながら、AFVの会後右側をケースに引っかけ破損させてしまった。
 ◎ロードホイールは、かなり前にタミヤギャラリーで購入したジャンク品。本当はヤクパンで使った例はないのだろうが、何となく付けたら格好良くなるんじゃないかと。その後、CMで「だって格好いいだろ」って、その通りと大笑いした。同じパンサー系なので似合うのか、何となく評判も良かった気がした。

 ◎戦闘室上面のベンチレイター周囲に、防水カバー取付部をプラ材で取付角度すら目見当で適当にざっくり工作。本当に適当だ。(笑)
 ◎測距儀取付基部の棘3本を、プラストラクトのプラ棒で製作取付。先端の形状だしは、ピンバイスに挟んでペーパー掛けする。取付は、車体に穴を開けて接着。簡単だし、見栄えもする。
 ◎ドライバー用ペリスコープ部を、資料を基にプラ板で加工。実は、内部側面・奥も装甲厚を意識させる様に作り込んだが、完成後何も見えず徒労に終わる。
 ◎他、使用したエッチングは、タミヤ パンサー用グリルエッチング。ABER 鎖少々。
 ◎ファインモールド ドイツ車ペリスコープ使用。工作時、塗装後に取り付けられるように車体の真下に2カ所取り外し出来る様に穴空け工作した。
 ◎2011AFVの会向け作品には別の企画があったのだが、先行していた61式がとんでもなく手間が掛かり断念。そこで白羽の矢がたったのが、工作を終了していたヤクパンだった。ただ、以前会内でお披露目していたので多少フェンダー等にダメージを入れて見た。まだまだ修行が足りない出来にガッカリしたが、時間が無い事を理由にそのままに。意外な事に、当日、その部分の塗装についての質問が相次いだのには驚かされた。何が気になったんだ…。

2010年、秋口?から作り始めました。
以前から気になる車輌でしたが、高石氏の作品を見て、「やっぱ格好いい!!作りたい」なと。
但し、製作前に決めたルールはこってり工作では無く、なるべく簡単に作り塗装で楽しみたいと言う事でした。
塗 装
◎クレオスラッカーで暗色(影色)を作り、下地塗装。
◎オキサイドレッドは、クレオスの混色。(数色作製)
隠し味に、スーパーイタリアンレッド、色の源等を使用して赤みが多少強くなるように調整。(まだ足りなかったかも)
◎迷彩は、タミヤアクリルでダークイエローを数色作製し使用。エアブラシで吹く際、後に剥がしやすく削りやすくなるように水で溶いた。ところが、こいつがくせ者で大失敗したのは内緒だ。
吹いた後で、ペーパーやスチールウールで擦り取るようにし、かすれた感じを目指す。エアブラシの薄吹きでも良いのかもしれないが、それとは別な仕上がりが欲しかった。一度、下地がラッカーだからとアクリル溶剤で拭いたところ、ゲロゲロな事に。結局修正に再度吹いたが、今度は思った以上に強固な塗膜が出来上がり、悲しいくらい削れないことに呆然。諦めて、ウェザリングで誤魔化す事に逃げ道を求めた。(笑。本当は笑えないのだが)
◎細部やチッピングは、バレホを使用。もうこいつが無いとやってけない程最近はお気に入り。
◎ウェザリング等に使用したのは、 MIG商品、AK商品、バレホ、アブタイルンク、他油彩各色、スターダスト等のパステル粉。
まだまだ使いこなすところまでいかないが、かなり気に入った商品もあった。今後は積極的に使っていこうと思う。
◎一部(ホイール、ジェリカン)に、バリヤーコート剥がしを試してみた。面白いし、ヘアスプレー同様今後要研究課題だ。

◆ 終わりに
車体前半の、一見のっぺりした戦闘室周囲から、戦闘室上部、後部、エンジンデッキ、車体後面へと視線を移すとデティールの密度が増していく。その主因とも言える装備品類の配置も非常にユニークで、これこそドイツ的とも言える面白味が有る。とても興味深い車輌で、再製作(別タイプ)も考えたくなる程だ。
最終的には、いつものセンスの無さを おりゃ!と力わざで誤魔化して何とか完成させたが、それでも自分の今までの作品とは違った塗装が出来たのではないかと思っている。いつもより失敗も多く、反省も多々有るけど、その点も含め満足もし充分楽しめたと思っている。
気が付くと続けてフィクション物?ばかり作っている様なので、次回はちゃんとした物をと思っているのだが…。