小豆洗い  NITTO
2011/12〜2012/8
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今回の作品は、北海道モデラーズエキシビション2012における、ノースフォックスの会内企画「日東 妖怪シリーズを作る」用として製作しました。
普段、なかなか作る事もないキャラクター、それも発売以来相当時間が経ったメーカー品。出来の方はと言えば、当時でも良く出したなと思ったものですが、今更ながらお世辞にも良い出来とは言えません。元々、原作者 水木しげる氏のイラストは好きなほうで、繊細な線で描写された中に、水彩画的な透明感のある色使いで着色され、時として禍々しい妖怪も不思議な魅力に包まれて見えるのが何とも魅力的だからです。
箱絵も雰囲気良く作ってあり、一瞬期待しますが、肝心のキットはと言うと、似ても似つかぬ出来。有名な方が原型を担当されたと耳にしましたが、これは…。
と言う事で、顔を中心に作り変えることを決めました。
正直、そのまま作って塗って終わりでも良かったのかもしれませんが、折角普段作る事も無いジャンルですから、思い切ってやろうと決断した次第です。
顔は、目、口を除き、全て削り落とし、タミヤ エポキシパテで造形。その際、プラが兎に角薄いので、ポリパテで裏打ちして行います。他、ポーズを変更し、「見たな〜」を演出。(笑)
髪の毛は散々悩みましたが、ベースに使った草を瞬着でイモ付けしました。少々乱暴なやり方ですが、雰囲気も出たし、結果オーライとしました。他気をつけた点は、出現場所の雰囲気作りです。単体で飾っても面白くないと言う事で、メーカーもベースを付けていますが、バキューフォームの薄い素材なので下地から作り直しました。今回、実験として、顔をはファレホ、胴体はアンドレアの黒用セット、桶はライフカラーの風化した木材を再現するセットを使用してみました。なかなか、その癖に慣れるまで時間はかかりましたが、それなりに出来て満足しています。
他、敢えて草木類の塗装は行いませんでした。本体が割りと大きめなので、どう見えるか試して見たかったからです。思っていたより違和感無く仕上がったと思っています。
HMEでの「妖怪シリーズ」の展示は、見学者への評判も良かったようでホッとしました。恐らく、今後一生作らないと思いますが、貴重な体験をしたと思っています。