Panther  F (Steel Wheel) 1/35  DRAGON
2009/4〜2009/6
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●今回の鋼製転輪仕様、実は先行発売された白箱パンサーFの時点で個人的に計画しており、その後発売されたG型鋼製転輪仕様を購入して安心していました。そんなある日、突然の発表!いやはや、世の中同じ事を考える人が多いんですね。お陰で手持ちのFが増えて。(笑)
そんなパンサーFはお気に入りの車両の一つなので、その内しっかり手を入れた物を作ってみたいと思っています。
そんな訳で、取りあえずは1個目です。

※画像の最後に、今回の製作の記事らしき物があります。
工作
基本的に素組ですが、以下少しだけ手を入れた所を紹介します。
主に手を入れたのは砲塔です。
まず注意したのが、前後面の装甲板を接着する時です。当たり前ですが、仮組を繰り返し、ピッタリ隙間無く接着するように気を付けます。
次に、防盾上部に付く雨よけ。キットには、成形された真鍮部品が付属していますが、先端の雨切り部が高すぎます。半分程度になるまで、気を付けて削り込みます。尚、先端部は直角に曲げられているのではなく、アールがついているようです。
他、各装甲板の合わせ目に、切り出し傷の成形痕のモールドを軽く入れてみました。
次に、キューポラです。実に良い感じの形状に仕上がっています。更に良くするために、ハッチ基部外側にハッチ稼働軸のモールドを入れます。そして、ペリスコープ基部。別部品になっているので、キューポラ本体との接着面を綺麗に消します。この工作終了後、ついでに直接照準用の棒を正面ペリスコープ部に接着します。塗装後、内部のペリスコープクリア部品を接着して終了。
次に、カモフラージュネット取付用フック。資料を見ると、実車と位置が違うので、定位置に穴を開け真鍮線で作り直しました。他、お遊びで、実車には無い取手を後面に一つ取り付けました。

次に、唯一車体に手を入れた、と言うより資料を見ていて気がついた、ドライバーハッチの車体側受け台の取付方法。
過去に、この下にハッチが入るような記述をしている書籍がありましたが、最新資料で決定版、このキットの元となった「パンツァートラクツ」によると、折り曲げた板部分の開放側が、前後共後ろ向きで、更に曲げ角度は直角では無く、わずかに角度がつくようになっています。
車体には取付位置のモールドがありますが、後側位置は間違っています。何れにせよ車体には、キット付属のエッチングパーツを芋付けするしかないので、プラ板で簡単なジグを作り、定位置に瞬接で注意深く取り付けました。
正直言うと、ここの部分の接着は非常に脆弱になるのは分かり切っているのだから、厚みは有っても良いからプラパーツを入れて欲しかったと言うのが本音でしょうか。

それにしても、60数年も前に正式採用されてもいない車両の新事実が、新資料によって未だに発見される事に驚きを感じます。時として知ることになる、こういう新鮮な驚きが長く趣味として楽しむ原動力の一つとなっているのかもしれません。公証(史実・メカ)が苦手と言う話を耳にしますが、その部分を避けるのは如何にも勿体なく感じます。
もしかしたら、一番面白い部分を自ら捨て去っているようなものかもしれませんね。反省も込めて。

塗装
この車両、どういう訳か終戦間際と言うイメージが出来上がっていますが、パンサーU、パンサーFと未採用となった挙げ句、車体のみ採用されたようなG型が開発され、終戦に至っているのは事実。全ては、初期ドラゴンのUとF発売時の箱絵のイメージが強すぎたせいなんでしょうか。
と言う事で、随分悩んだ挙げ句、説明書にあった普通?の3色迷彩に仕上げてみました。
基本的にラッカー(ガイア)主体で。
今回チャレンジしたのは、昨年来気に入っているレジタリング技法の総仕上げとして、自分で一工夫した2トーンレジタリング。ウェザリングは、いつにも増してきつめにしてみました。
履帯部分は、AM誌で見かけた、クレオスのメタルカラーを下塗りした上でのウェザリングを試しました。
あまり明るい感じにしたくなかったので、ダークメタルを選びましたが、磨き上げの段階で光り過ぎたと反省。
転輪部は、接地面はダークメタルで、周囲のリム部(内側のみ)にはステンレスを使って変化を狙ってみました。

ベース
今回、久しぶりにベースを作ってみました。
あまりにも久しぶりなので、勝手が違って右往左往してしまいイマイチな仕上がりで残念です。
ただ、このベース。パンサーFの専用ベースでは無く、今後の単品の展示用として使うつもりなので、飾る車両によりあちこち変えるつもりです。
称して、単品専用汎用ベース1号!(そのうち、2号、3号も…だと良いな。笑)
今回の製作に際し、手持ちのキリンのディオラマ製品の1/3(左側中から奥。石膏+レジン)を使用し、他をスタイロフォームやプラ素材、瓦礫素材、パステルで仕上げてみました。
ベース枠は無限軌道の会製品で、その昔クラブへとD曹長から戴いた物。(昔過ぎて、覚えてないだろうな〜)
やっと日の目を見せることが出来ました。(遅すぎだよ!)